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プラスチック製品は他の製品にみられない色々な特徴がありますがプラスチック製品の長所と短所をみればもっともよくその特長をつかむことができます。代表的な特長をあげてみましょう。
身近なところで電気のソケットスイッチ、電気冷蔵庫の部品、電気洗濯機の部品、テレビなどの部品にプラスチックは使用されていますがこれは電気絶縁性が優れているからです。 今日ではプラスチックを使用しない電気製品はないといってもよいでしょう
プラスチックは金属や陶磁器に比べて比重が小さいので軽くて強い製品を作ることができます。 プラスチックは特にガラス繊維などを充填材として作ったものには非常に強い製品ができます。
プラスチックは色々な薬品に耐えることができますし金属のようにさびたり腐ったりすることがなく、また湿気やカビなどに比較的強い原料になります。
プラスチックは透明性に優れているものがあり、また着色が自由にできるので明るい感覚を与えてくれます。
プラスチックの成形品はかなり複雑な形状のものでも比較的容易につくることができます。 その上、一般に切断、切削、穴あけ、磨き、塗装などの手間を要しないで始めから目的の製品を一工程でつくることができます。
プラスチックは一般に加工性がよく能率的に大量生産ができますので製品の値段も安く提供できます。
プラスチックは長所があれば必ずといっていいほど欠点もまたあるものでプラスチックもこの例外ではありません。 プラスチックは使用上注意することが必要です。
これは一番大きな欠点といえるでしょう。例えば、いまポリスチレンやメタクリル樹脂の製品に熱湯を注いだとしましょう。軟化して形が変わってしまいます。このような熱可塑性プラスチックは一般に耐熱性は劣ります。 また火をつけると燃えるものが多く燃えなくても分解して使いものにならなくなるものもあります。 しかしプラスチックによってはポリプロピレンなどのように熱湯にいれても変形しないものや200℃以上にも耐える耐熱性に優れたプラスチックもつくられています。
プラスチックは金属や陶器に比べると表面がやわらかいためにキズがつきやすくまた静電気を帯びるためにほこりがついて汚れが目立ち外観をそこなうことがあります。
プラスチックは金属製品などと比較するとプラスチックは剛性が足りないのが欠点です。
一般にプラスチックは耐薬品に優れていますがポリスチレンは酢酸エチルやアセトンに弱いというようにプラスチックによっては溶剤に侵されるものがあります。最近プラスチックの廃棄物処理が大きな問題になってきました。プラスチックが水に溶けたり腐蝕されたりしない長所がごみとして処理するときにはかえって短所となってしまってプラスチックのごみ処理に困ることになったのです。
このようにプラスチックは万能でなく長所と短所があります。 したがって短所を改良するよう技術陣が努力を重ねてきていますが、その結果はもっと新しい分野にプラスチックの発展を導いてくれることでしょう。