プラスチック物性

材料選定の手引き

製品樹脂化について樹脂化のメリット

1.プラスチックは金属に比べ軽量化が可能
2.プラスチックは複雑な形状でも成形が可能
3.プラスチックは後加工の削減が可能
4.プラスチックは熱時における剛性が高い(熱硬化性樹脂の場合)
5.プラスチックは熱時における寸法変化が少ない(熱硬化樹脂の場合)

樹脂選定のポイント

1.使用用途についてどのようなものに使われるのか
2.加工形状についてどのような構造にすれば目的に対して役立つか
3.使用される環境について(屋外・屋内・温度)どのような材料がてきしているか
4.要求される強度について(応力の種類、応力のレベル、寿命)どれくらいの強度がある材料にすればよいか
5.要求される精度について(要求精度、寸法公差)どれくらいの精度にすればよいか
6.要求される色調について(透明・着色等)どのような材料及び着色をすればよいか
7.要求される製造方法について(射出、押出、ブロー)どのような製作方法でつくるか

プラスチック材料を選定するときに注意すべき性質

プラスチック材料を選定するときに注意すべき性質としては下記のとおりです。

耐熱性、難燃性、耐候性、摩耗摩擦特性、疲労特性、寸法精度、温度依存性、時間依存性

試験方法試験方法
力学的性質引張特性、曲げ特性、衝撃特性、表面硬度、クリープ特性
熱的性質荷重たわみ温度、ビカット軟化温度、熱劣化特性
耐薬品性溶解、潤滑、劣化、ソルベントクラック
電気的性質絶縁抵抗、絶縁耐力、誘電特性、耐アーク性、耐トラッキング性
耐候性人工光源によるサンシャインカーボンアーク促進試験、屋外暴露
燃焼性難燃性評価、酸素指数濃度
物理的性質吸水率、光沢度、色相、明度
流動性メルトフローレート

代表的な樹脂の特徴

樹脂特性成形性収縮率低温物性強靱性耐溶剤性耐候性難燃性電気特性
PS樹脂×××
ABS樹脂×
POM樹脂××
PC樹脂×
PP樹脂××
PE樹脂×
6PA樹脂
66PA樹脂
PPE樹脂
PBT樹脂
PET樹脂
PPS樹脂×

代表的な樹脂の特性

ABS樹脂LDPE樹脂HDPE樹脂PP樹脂AS樹脂ABS樹脂PMMA樹脂
無色透明××××
乳白色×××
着色可否
成形性○良○良○良○良○良○良○良
成形収縮率%△1.0~2.5△1.5~5.0△1.5~5.0○0.3~0.6○0.2~0.5○0.4~0.6○0.2~0.5
線膨張係数8.1~10.05.9~11.05.0~8.32.0~7.09.5~11.05.0~9.0
吸水性
衝撃性○2.7~10.9○2.2~22.0○1.9~2.4○3.0~5.0◎32~50〇2.2
表面硬さ〇R90(M72)×R10(M7)△R60(M48)〇M70〇M90〇R90(M72)〇M90
曲げ強度△41~55〇69~101△37~76〇73~131
耐熱性△50~120×35~40×40~55〇70~90〇85~95〇70~90〇84~100

透明性樹脂の特徴

GPPS樹脂透明レベル成形性耐候性耐熱性衝撃強度表面高度比重
透明PP樹脂0.90
GPPS樹脂○~◎1.05
PMMA樹脂1.19
透明ABS樹脂○~◎1.10
PC樹脂○~◎1.20

光学物性値の比較

光線透過率屈折率nd耐熱性(℃)比重硬度成形収縮率
PS樹脂91%1.59270~901.05M700.3~0.6
PMMA樹脂93%1.49284~1001.19M900.2~0.5
PC樹脂90%1.586120~1301.20M800.5~0.7
備考:上記内容は一般的な値であり、各グレード等により値は異なりますのでご注意下さい。

樹脂名燃焼の
難易
離炎時
燃焼性
炎の性状樹脂の状態臭い
フェノール黄色・スパークひび割れ色が濃くなる強いホルマリン臭
ユリア黄色ふくれ、ひび割れ強いホルマリン臭
メラミン淡黄色ふくれ、ひび割れ、
白化
強いホルマリン臭
不飽和ポリエステル黄色、黒煙わずかにふくれスチレンモノマー臭
エポキシ黄色、黒煙ふくれ、ひび割れ特有の刺激臭
ポリウレタン橙黄色軟化、一部溶融アミン臭
ポリスチレン橙黄色軟化スチレンモノマー臭
メタクリル樹脂黄色、端青色軟化MMA臭
ポリエチレン先端黄色、下端青色溶融落下パラフィン臭
ポリプロピレン先端黄色、下端青色溶融落下石油臭
ポリアミド徐燃徐々に
消える
先端黄色の青色溶融落下羊毛、爪などの焦臭
塩化ビニル黄色、下端緑色軟化酸の刺激臭
ポリカーボネート徐々に
消える
黄色、黒煙軟化特有臭あまい臭
ポリアセタール先端黄色、下端青色溶融落下ホルマリン臭
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